新刊情報
11月23日(祝)開催の文学フリマでの新刊情報をご紹介します。
約二年ぶりの発行です。
山あり谷ありでしたが、こうやってまた新刊を発行できることに喜びを感じます。
日常生活をしていると、自分は書くことで救われているとしみじみ思うので、
たぶんこれからも「100万人のために歌われたラヴソングなんかに僕は簡単に思いを重ねたりはしない」のでしょう。
さて、新刊情報です。
『あの花は枯れても』
<あらすじ>
国を捨てた旅人デトワールは、流れ着いた国で王女ハイスヴァルムと出会う。
『彼ら』は互いに影響され、自分の生き方と向き合うことになる。変わるものと変わらないものを抱えながら、そして別れの時は訪れる。
既刊情報も載せておきます。
既刊『あるアパートにて、』
総勢10名の作家によるアパート居住型アンソロジー。
ひとつのアパートを舞台に、そこに暮らす住民たちの生き方や、生活、かかわりを描くコンセプト型のアンソロジーです。
アパートの条件を共有し、それぞれの部屋を割り振り、なるべく住民とかかわるように作家の方々に原稿を依頼しました。どこからでも読めますし、全部読むとよりいっそう、楽しめます。読み応えたっぷりのアンソロジーです。
5656号室 居住者:関口雪生
「夏の雪と夏のはなし」執筆者/秋月千津子様
-----------------------------------------
13号室 居住者:笹本圭介
「天使の飼育」執筆者/伽十心様
-----------------------------------------
7号室 居住者:芙蓉スイ
「氷雨の子どもたち」執筆者/泉由良様
-----------------------------------------
201号室 居住者:高峰
「サマーデイズ/サマーナイト」執筆者/秋山真琴様
-----------------------------------------
ソラミ号室 居住者:風子
「飛行夢――そらとぶゆめ――」執筆者/未青藍様
-----------------------------------------
5号室 居住者:乃木眞澄
「日常の闇底」執筆者/白河紫苑様
-----------------------------------------
531号室 居住者:守谷
「常世の骨」執筆者/久地加夜子様
-----------------------------------------
1103号室 居住者:糸山蒼
「今夜、繭を破って」執筆者/霜月みつか様
-----------------------------------------
部屋なし
「欠けた月に君を想いて」執筆者/秋山写
-----------------------------------------
屋根裏(666号室)の管理人
「The last painting」執筆者/鳥久保咲人
既刊『失い続ける夢の途中で君が手を振っていた』
見開き一ページに写真1枚とちいさな文章がひとつ、をコンセプトに、写真と文章の本になります。物語でもなく、詩でもない文章を目指して、写真とリンクするように心がけました。綺麗で美しい本にはしたくない思いで作りました。値下げしています。
既刊『白い彼女と僕』
処女作の再版となります。中学生の「僕」が初めて好きになったのは、動物園にいる「白い彼女」だった。引きこもりの「僕」が動物園に通うようになり、すこしずつ生の核心をさぐり、なんとか生きていこうともがいていく。
既刊『ニブンノイチ』
鳥久保咲人と秋山写の実験的コピー本。(BL傾向あり)
ツカサはバスケ部、ユウヤはテニス部。同じ学校だが、接点はなかった。が、ある日ツカサが好意を持っていた女教師からユウヤとキスをして仲良くなれば、ツカサのことを好きになってもいいと告げられる。だが、女教師はツカサもユウヤもお気に入りだったため、二人が仲良くなる絵をただ眺めてみたいという欲求のために、二人を利用したに過ぎなかった。
右から読み始めれば、「ツカサ」目線の話。左から読み始めれば「ユウヤ」目線の話となります。本のちょうど真ん中で二人の物語がおちあう構成。
急いで作ったので少々荒っぽい作りになってしまっていますが、物語としては楽しんでいただけると思います
以上、よろしくお願いいたします。
Lumiere
鳥久保咲人